水 疱 瘡
水疱瘡は、水痘ウィルスの感染によって生じます。
潜伏期間(約2週間)を経て、かゆみを伴う小さな赤い水ぶくれが全身にあらわれます。
水ぶくれがかさぶたになり、1~2週間でかさぶたが取れて完治します。発熱したり、かさぶたの跡が残ったりすることもあります。
病気の説明
水痘帯状疱疹ウィルスに感染後、約2週間の潜伏期間を経て全身にかゆみを伴う小さな赤い水ぶくれが現れます。
発熱がある場合とない場合があり、完治するまでには2週間前後を要します。
重症化すると「ライ症候群」という脳障害を合併し、これによって年10人前後が命を落としています。
また、一度感染すると水痘ウィルスが体の中に潜んで、将来「帯状疱疹(強い痛みを伴う水疱状の発疹)」を引き起こす原因にもなりかねません。
使用ワクチンと摂取
水痘生ワクチン0.5mlを皮下注射します。
通常は1歳以降の接種ですが、周辺地域で流行があると1歳未満でも感染することがあります。
なお、水疱瘡の予防接種に関しては任意(有料)となっているので、予防効果や副反応などを十分に考慮したうえで受けるようにしてください。
副反応
接種1~3週間後に発熱や発疹といった症状があらわれることもありますが、これは一時的なものですぐに治ります。
小さな子供に目立った副反応が見られることはほとんどありません。
注意点
水疱瘡は健康な子供であれば太刀打ちできますが、白血病や腎臓病などで免疫が低下している子供がかかると重症化してしまいます。
そこで開発された安全性の高いワクチンなので、副反応やアレルギー反応が起こることも極めてまれです。
健康な子供への接種に関しては、特に注意することがないといっていいでしょう。
これって大丈夫?
予防接種を受けたにも関わらず水疱瘡にかかってしまったという話はよく耳にしますが、私もその1人です。
水疱瘡の予防接種をしても、しばらくしてから(接種5~7年後)10人中2人くらいの割合で発病することがあります。
しかし、接種を受けていない人に比べて症状ははるかに軽く、短期間で治ることから重い合併症を防ぐことができるでしょう。
また、水疱瘡に関してはわざわざ予防接種を受けなくても・・・という意見もあります。
確かに水疱瘡は合併症も少なく、健康な子供がかかった場合には軽い症状で終わることが多い病気です。
しかし、中には重い合併症を起こして死亡する症例もあり、将来的には帯状疱疹の心配もあります。
また、保育園や幼稚園に通っている場合は発症している期間中休まなければなりません。そういったことを考慮すると、受けておいたほうが心配ないでしょう。
初めての予防接種
ここでは接種会場(病院など)についてから接種後のこと
まで、当日の流れを詳しく紹介しています。
初めてのママもその場にいるつもりで読んでみてください。
検診と問診
まず接種のために体温を測り、予診票に記入します。
見ながら問診し、赤ちゃんの体調に問題がないようであれば接種OKサインを出します。
予診表にサインする
赤ちゃんがこの予防接種を受けることに同意します。というサインを保護者(パパやママ)が記入します。
摂 取
消毒してもらったら、上腕に注射します。
多少の痛みはありますが、子供にできるだけ不安を感じさせないようママはリラックスしてください。
摂 取 後
接種後30分は急激な副反応が起きることもあるので、すぐに対応できるよう接種会場(病院など)で様子をみましょう。
何かしらの異常があれば、速やかに医師に相談してください。